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サンフランシスコ通信(7):家を借りるPart.2

さて、サンフランシスコ家事情、つづきです。

Zillowなど、サイトでいい物件を見つけたら、連絡先をクリックしてメールを入れます。「物件見たい。うるま 415-xxx-xxxx(電話)」とかなんとか。

半日か1日ぐらいすると、大家さんから電話がかかって来ます。んで、日時を打ち合わせて内見に行く。気に入ったら即契約。気に入らなかったり、迷ったらいったん解散です。

こんなことを10回ほど繰り返して、やっとうるま家は新しい家を見つけました。19世紀に建てられたビクトリアンハウス。駐車場付き。猫もOK。お値段もだいぶ下がる。そして何より、大家さんがとてもいい人。

今までの経験で、どんなに物件が気に入っても、大家さんと気が合わないとロクなことがないですが、ここの大家さんはとってもいい人。たぶん90近いおじいちゃんだけど、元気だし頭脳明晰だし、長生きして欲しい好人物です。

というわけで、物件も大家さんも申し分ないので、契約へと進みます。

契約は、賃貸契約のひな形があって、そこに賃貸の条件を確認しながら記入して、最後に賃貸人、賃借人がサインする。そして敷金(正確には保証金=Deposit)を払います。だいたい家賃の1ヶ月分〜2ヶ月が相場みたいです。これはいつか退出するときに、基本的には返ってくるお金です。たぶん。

日本と違って礼金はありません。不動産屋が入っていないので、仲介手数料もない。ただ、大家の審査は厳しいようです。実はこの物件も、いったんは入居を断られたのです。「この物件は長く住んでくれる人に貸したい。1年で帰国するような家族には貸したくない」と言われて。

仕方ないか‥とあきらめつつ、この物件がどれだけ気に入ったか蕩々としゃべり、さらに、あなたのような大家とお付き合いしたいと言ったのですが、それでもだめだったので諦めたのです。

その後、他の物件をたくさん見たのですが決められなかったのですが、2週間ほど経ったころ、大家さんから「物件は決まったかい?」と電話がありました。「まだです‥」と言ったら、「わしの妻があんたらに会いたいと言っとる。家族揃って明日のお昼にもう一回来れるかい?」と言うのです。「行きます行きます!」と即答。

その日のお昼、ボテ志は学校だったので行かれませんでしたが、うるまとでるびはおじいちゃんとおばあちゃんに会いに行き、「あんたらに貸すことにした」と言われたのでした。いっぱい話しておいてよかったと思いました。

この国では、これが欲しいとか、早くしてくれとか、不良品だから取り替えろとか、思ったら必要以上に言うことが肝心です。そうしないと相手は真剣になってくれない。いっぱい言えば、相手は自分で判断して、ルールを超えることもしばしば。

主張すべし。それがこの国で気持ちよく生きていくコツのようです。

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