モダン農業

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2010-03-31

オム、今だからやれることをやる

先日、テレビで日本農業賞の受賞者の取り組みを紹介していました。JA(農協)とテレビ局が主催している賞で、先進的な取り組みをしていると評価された農業者と営農集団に与えられるそうです。

紹介されたのは、酪農家の飼料米生産から商品の流通までを手がける6次産業化への取り組み、カラーピーマン産地化に向けた取り組み、高校の畜産部の循環型農業への取り組みなどなど。

このコラムでは、自分のちょっとした農業経営アイデアを書いてきましたが、同じようなことは誰でも考えているんだな、とちょっと危機感を感じました。同じことをやる人が増えると、商品が差別化できなくなり、儲けどころではなくなるかもしれない。

たとえば有機農産物は、今の市場にとっては希少価値があるので、高い値段がつけられる。これをみんながやりはじめたら、値段は自然と下がっていくでしょう。

しかしこれは工業製品にはよくある話なので、農業だけ(自分だけ)特別でありたいと言ったところで、それはムリなんだと思い直しました。

このテの危機感は、さらに新しい付加価値を生み出すことで解消していくしかないですね。

たとえば6次産業化を目指すとしても、ひとつの法人内や家族がいくらがんばっても限界があります。そこでLLP(有限責任事業組合)やLLC(有限責任会社)で、洋菓子屋、フルーツ屋などと6次産業的なグループ組むのがいいのではないかと思ったり。

アメリカなんかで見かける刈り取り専門の農家みたいなやつをやってみたらどうだろう。田起こし専門とか田植え専門とか稲刈り専門とか、笑。野菜作ってる農家向けに土作り専門なんてもの考えたり。農家には、栽培だけに専念してもらうのです。

似たようなことはやはり誰かが考えているはず。でも、日々、需要と供給を考えながら、アイデアだけはたくさん溜め込まねばと思っています。

......といつもの調子でつらつらと書かせていただいてますが、このコラムは、今回が最終回です。春は卒業の季節。

プログラマと農家という2足のわらじを面白がっていただいて始まったコラムですが、私にとってはとてもいい経験になりました。

2足のわらじを脱ぐのは当分先ですけど(笑)、もし農家に専念すると、きっとこのコラムに書いたような観点からは、ものが見えなくなる気がします。一歩引いてる今しかアイデアを貯める時期はないんじゃないかと。コラムという形で自分の考えを文字にしたことで、そのことがはっきりわかりました。

いつかまた、みなさんにお会いすることが(ネットの文字ごしですけど、笑)あれば、今、こんな実践している、と、いろんなことをお話できるような自分でいたいと思います。いや、もしかすると絶望して自分の食べる分だけでいいや、なんてことになっているかもしれないけれど。

これまで、私の農業あれこれに付き合ってくださってどうもありがとうございました。また、どこかでいずれ。