「うるまのへそ」

ローマを散歩中、携帯に日本からセールスの電話。

お得な情報があるからご紹介したいと。
お邪魔したいので住所を教えて欲しいと。

いいですとも！

「んじゃ来てもらおうかな。
　住所はローマ市トラステベレ...」

「え？え？ローマ？いたりあ？」
と困惑しております。

「お得な情報聞きたいから来てよ」

「イタリアじゃ行かれないです。
　いつお戻りですか？」

「いやいや、
　今すぐ聞けないなら、その情報いらないや。
　残念だけどさようなら。」

ぷつん。

本日はバチカン美術館に行って来た。
その途中地下鉄でスリにあった。

電車に人がドドド〜っと乗るとき、
肩掛けの小さなバッグに手が入ってきた。

腰のあたりがもぞもぞするので気づいて、
ハエを叩くようにその手を払ったので未遂で済んだけど。

スリは人差し指と中指で狙いのブツを挟んでいて、
手を払ったときに勢いよく地面に落ちた。ウェットティッシュが。
そんなに欲しいか？ウェットティッシュ？

昨日のレストランでの喧嘩といい、もう大嫌い。ローマ。

とかいいながら、こういうのも旅の醍醐味で、
ほんとはそれほど嫌じゃなかったり...。

スリは20歳代のきれいなおねえちゃんだったよ。
前にバルセロナで、ジプシーの子供にやられそうに
なったことはある。やっぱりハエたたきで払ったけど。

ローマ市内に1ブロックだけ、
遺跡むき出しの地区を発見。

遺跡をよくみると、猫がいっぱい。

中に入ってみると、
猫シェルターになってるそうで、
300匹のノラ猫がいるとか。
遺跡を猫シェルターにするっつーのは
アイデアだなと思った。

常に里親を募集してるそうだけど、
みんな成猫だし、
ここにいる方が幸せだろうな。

ローマなう。

今日も晴天。
どこまで続くのかな、晴天。

写真は古代のユネッサン「カラ​カラ浴場」。

ローマ中心部は車が多くて排気ガスくさい。
喉も痛くなる​。空の色もさっきのカラカラと違う。
トスカーナにもどり​たい。

電車もこの通り。

そして晩飯のレストランで店員と喧嘩になった。
ローマは​都会だなと実感した。

こちらに来てからはずっと晴れてて、
あいかわらずの晴れ男っぷりやね。

本日はヴィテルボ。
なんでもないフツーの道路わきに温泉が湧いと​る。

日本で例えるなら
中野坂上交差点わきに温泉が湧いてるような​もの。

みんな気軽に入りに来とる。
もちろんわしらも入った。

本日はレンタカーでトスカーナをドライブ。
あいからわずの、快晴ですな。

もう本当に景色は最高です。

ゆったり走って、本日のお宿はピエンツァ。
高級ホテルでもない、普通のB&Bですが、
窓からの景色がまるで絵画。

さて、お次は、イタリアで一番好きな町
シエナにやってきました。

パリオ祭りのパレード練習に遭遇​。
なんでも800年間も続いている祭りなのだとか。
各地区対抗で中世のままの衣装で練り歩くのです。

そして、世界一かっこいい教会（うるま比較）
シエナのドゥオーモ内部。

これがドゥオーモ外観。
それにしても青い空。
こちらはいい天気です。

そして遅めのランチ。
ホテルの兄ちゃんが作ってくれた
「普段おれが行く店リスト」より、ピザ屋。
もちろん激うま。
しかし一人一枚オーダーするルールで満腹すぎ。

偶然にも、滞在中のご当地でベネチア・ビエンナーレという、
世界的にも超有名な
現代アートのフェスティバルをやっておりまして、
ちょっと興味があるので行ってみました。

海辺の倉庫が会場なんですが、まあ広いこと広いこと。
歩いても歩いても作品が続く。

しかも最初はぬるいのばっかりで、後半に行けば行くほど、
面白い作品があって、気づいたら4時間ぐらい経ってる。

この倉庫がメイン会場で、もうひとつサブ会場があるらしく、
さらにベネチア中いたるところで協賛の展覧会をやってる。
すごい規模。
これだけの企画を立て、人を説得し、作品を集め、
各会場を運営していくマネジメント力が、
何よりすごいと思いました。

作品については、
何かを汚して並べてるだけにしか見えないものがほとんどで、
結局アートって、へりくつがうまいアーティストと、
商売のうまいギャラリストと、
お金持ちのコレクターによる説明伝達の世界なのかな
と思ったりしました。

これだけ広い場所で、
今日の気分の巨大全作展示とかしたら
気持ちいいだろうなと思いましたが、説明がめんどくさい。
ま、ギャラリストとの出会いでしょうね。

無事にベネチアに着いております。
今回のウィーン足止めは大したことなかった。

こちらベネチアは、ものすごい快晴で、
さすが晴れ男うるま。
本日よりワールドワイド晴れ男と呼んでおくれ。

しかし参ったのは人の多さ。

世界の観光地には世界中から人が来て、
もう浅草並の人ごみです。
サンマルコ寺院なんて、
大きな寺院を半周するほどの入場の列。
これで島が沈みやしないかと心配になる。

今日の気分:イタリア（1）サンマルコ

我ら、夏のバカンスシーズンを舐めてましたね。
だいたいいつも、5、6月に海外旅行してたので、
全然知らなかった。

あまりに人が多くて酔って来たので、
少しは人が少なさそうなトコへ...
と思ってブラーノ島へ。
それなりに人はいますが、全然マシ。

で、ブラーノ島。
これが大当たりでした。

家々がきれいな色に塗り分けられていて、
とってもきれい。
歩いてるだけで楽しくなって来ます。

（写真は後でね！）

そして、漁師町なので魚がうまい。
エビの塩茹でなどいただきました。

そして、なんといっても驚いたのがこれ。

（塔の写真は後で！）

写真だとわかりにくいかもしれないけど、
塔がものすごい傾いてる。
よく倒れないなと思ったけど、これは教会の鐘塔。
神のご加護で倒れない。

だけど、周りの観光客は、あんまり面白がってない。
こんなにはしゃいでるのはうちの家族だけじゃん？

え？なんで？
すごいと思わないの？

船で本島に帰ったら、相変わらずの人、人、人...
こんだけ人がいても、ブラーノに行く人は少ないし、
行っても斜塔に驚かない。
ならばなぜピサの斜塔にはわざわざ行くのか？

旅ってなに？
観光ってなに？

？？？

ちょっとイタ飯でも食ってくるか。
と家を出て、イタリアに向かっております。

成田→ウィーン乗り換え→ベネチア
なんですけど、ウィーンで飛行機が遅れており、
2時間ほど待たされてます。

ウィーン空港でのトランジットには、嫌な思い出しかない。
数年前にはクロアチア便がキャンセルになって、
空港内で8時間ぐらい待った。

あ、搭乗だ。
よかった。
いってきます。