みなさん師走ですか。ぼくも師走です。

先週金曜日にみょ~な寒気がして、夕方病院へ行ったら、8度9分。仕事してる場合でもなく、帰って寝て、夜中にまた測ったら、41度6分。久しぶりに別世界へ行きました。

子供のころ、熱を出すと必ず見る夢がありました。

巨大なレモンが追いかけてくる夢。

逃げても逃げても追いかけてくる。

こちらが全速力ならあちらも全速力、転べばあちらも止まり、ギリギリの距離で追いかけてくる。レモンのつぶつぶやシールの「Sunkist」の文字(巨大)まではっきり読める近さで追いかけてくる。

んで、穴があって落ちる。

レモンも落ちてくる。

あの墜落する感覚・・・

ブラックアウト。

そしてまた走ってる。

子供のころはその夢が怖くてたまらなかったけど、今となっては懐かしくて、もう一回見たいと思ってました。

先週41度6分まで熱が上がったのに、レモンは現れませんでした。

もう追いかけられることはないのでしょうか。

毎年恒例の今年の漢字が決まったようですな。

だそうですが、
なんとなくしっくり来ませんな。
どっちかっていうと

なんじゃないかと感じるけど。
で、この今年の漢字ですが、毎年、
財団法人日本漢字能力検定協会
というところが決めてます。

‥って、ここって例のファミリー企業で問題になったところじゃないか!

と驚くと同時に、今年はもうひとつびっくりしました。
今年の漢字って、いろんな人が勝手に決めてるのだねえ。

日本漢字能力検定協会「新」
川村名古屋市長「挑」
中村蒼「初」
こども店長「楽」
石原都知事「衰」
森田千葉県知事「動」

僭越ながら、うるまも決めてみた。
今年はこれだ。

先週金曜日、おもしろいことがありました。主役はtwitterとiPhoneです。そのへんに詳しくない人にもわかるように書きますから、なんとか情景を想像してみてください。

先週金曜日の晩、twitterでそらのさんがこうつぶやきました。

「渋谷のフォルチェで今から一緒に飲みませんかー!!!誰でもカムカム」

そらのさんとは、いわゆるダダ漏れ女子です。

PCとカメラを使って、だらだらと生中継をすることを「ダダ漏れ」と言います。もちろんTVではなくインターネットでの話。そらのさんは、自分の働く姿や美容院で髪を切る姿をダダ漏れしたり、ホリエモンにインタビューを申し込んだり、非記者クラブ向け会見に潜り込んだり、活発なダダ漏れ女子です。

そのそらのさんが、先週まで行われていた、国の事業仕分け会場に毎日通い詰め、その様子をずっとダダ漏れしてました。金曜日にそれが終わり、twitter上で誰かが「そらのさんをねぎらおう」と言い始め、突発飲み会が企画されたようです。

なんだか行ってみたい気分になり、ふらふら~っと渋谷は東急プラザ裏のアイリッシュパブまで出かけてみたら、すでに10人以上の人がいました。そらのさんも初対面ですが、他にもtwitter界ではとても有名な津田さんとか、旧知のメディアアーティスト、八谷さんがいて、おいらも混ぜてもらっておしゃべりをしてたわけです。

ま、ここまではプロローグ。

ほとんどの人が初対面なので、Bumpしましょうということになりました。iPhone持ってる人~?と聞いたら全員持ってたっつーのも「濃ゆいな」と思いましたけども、とにかくBumpしましょうということになりました。

BumpはiPhoneで動くソフトです。2台のiPhoneを「バ~ンプ」と言いながら(言わなくても可)ぶつけ合うだけで、お互いの電話番号などのデータを交換できます。下のBUMP紹介ページからムービーを見ると意味がわかると思いますが、その動作のおもしろさが、特に合コンでウケてるらしい。

BUMP紹介ページ

男同士でお互いのiPhoneをぶつけて、うまく行ったの行かないのやっておりましたら、おいらのiPhoneに見知らぬ女性のデータが飛んで来ました。「××さん」ってだれ?ここにいる人じゃないよ?おかしいな~。あーそうか。このビルの他のフロアでBumpやってんだよ。きっと合コンだよ。ちくしょーっ。などと言っておりましたのです。

まあおかしなこともあるもんだと放置してたら、しばらくして、おいらのiPhoneに電話がかかってきました。見知らぬ電話番号です。出てみたら、「うるまさん・・ですか?なんか私のiPhoneに入ってきたんですけど?」と言うのです。おいおい、電話かかってきたよ!

「はいはい、うるまですよ。そういうあなたは××さん?」
「はい。××です。」
「あれまあ、おかしなこともあるもんだね~。そっちは何階?」
「2階です~」
「合コン?」
「は、はい」
「こっちはねー、twitterの突発飲み会です」
「twitter、わたしもやってます」
「そらのさんとか津田さんって知ってる?」
「きゃー、知ってるー!!」
「合コンやめてこっちへ来なさい」
「途中で抜けるなんてできないです」
「んじゃ終わったらまた電話ください」
「はーい」

とな。さっそく津田さんや八谷さんに報告したら、みんなで大興奮ですよ。ありえる?こんなこと?

しばらくのち、また電話がかかってきて、「合コン終わりました。でもお店の人に聞いたら、このビルに5階はないって言うので、外に出ました」というので、おいらもとりあえず外に出てみましたわけです。

ところが全然出会えないのです。何が見える?など言いながら、お互いに相手を見つけようとするのですが、まったく見つからんのです。目印になるものすら、共有できない。

「私は五叉路のとこにいます」
「五叉路?どこだそれ?」
「恵比寿ですよね?」
「え、恵比寿ぅ~~?!こっちは渋谷だけど?!」
「し、渋谷ぁ~~?!え~~~~??」
「飛びすぎだろ、Bump」
「飛びすぎです、Bump」

おかしいだろそれ?
「バ~ンプ」が隣の駅まで飛んじゃったよ。

いいから渋谷まで来なさいと言って電話を切り、またまた津田さんや八谷さんに報告したら、みんな驚いてました。違うフロアに飛んだと思っただけで大興奮だったのに、こうなると、もはや都市伝説です。

しばらくして、その女性はやって参りました。金融関係にお勤めのemidujapnさんです。合コンはどうだったのよ?とか、みんなで根ほり葉ほり、盛り上がったのでありました。

これが金曜に起こったことです。

××さんみたいな人は、きっとこういうことが多い人なんでしょうね。一回出かけたら新しい友達が一人はできてしまうみたいな、そんな人生なんだろうと思います。

おいらにはこんなことない。あえて言うなら、電波とか念とか、飛びまくってる何かを、キャッチしてしまう能力はあるかもしれない。