日本が体育の日で三連休だったころ、
何を隠そう、アメリカも三連休でしたのです。
そして、ここサンフランシスコでは、
航空ショー、ヨットレース、野外コンサート、
ゲイタウンでフェスティバルなど、
いろんなイベントが重なり、大騒ぎでございました。

うるま家もちょこちょこと出かけましたが、
中でもFleet Week(航空ショー)がおもしろかったです。
これは行くというより、来るんですけどね。

ブルーエンジェルスという曲芸飛行チームを中心に、
曲芸飛行って言ってもプロペラじゃなくて
軍のジェット機ですけれども、
これがビュンビュン飛んで、
宙返りしたり、編隊飛行したりするんですが、
何がすごいって、これを市街地の真上でやるんです。

簡単に言うと、うちの上でジェット機がぶっこいてる。
寝てようがTV見てようが屁こいてようが関係なしに、
ジェット機がうちの上をぶっこきます。
すごい爆音。見たくなくても聞こえちゃう。
聞こえちゃうとどこにいる?と見たくなる。
というわけで、みんな外に出るわけです。

そして、少しでも高いところから見ようと、
高台や屋根の上へ人が集まり、
立ち話なんかしてると、爆音が近づいてきます。
そしてまず、地面をジェット機の影がスッと横切る。
その直後、真上をジェット機が通り抜けます。
ものすごい爆音とともに。

あんまり上手には撮れませんでしたが、こんな感じ。

ね?真上を飛んでいくでしょう?

これを木曜日から月曜日までの5日間、
午後いっぱい毎日やります。
「うるせえ!やめれ!」とは誰も言いません。
みんな、とても寛容。というか楽しんでる。

軍隊がある国ってのは、こうなんだなと思いました。
基本的にかっこいいものなんでしょうねえ。
日本とは大違いです。

うるまファミリーも外に出て、見上げて、
来た!すげえ!すげえ!と興奮しましたが、
それも2日目まで。それ以上は飽きてくる。

真上をジェット機が横切っても、またか、てなもん。

爆音も、まだやってんの?と思うようになる。

人間つーのは、濃ゆいものほどすぐ飽きるもんですねえ。
適当に薄く、ほどほどに、ちょっと物足りない‥と
思うところでやめるべきですね。
また食いたくなるのは、ラーメン二郎よりもAFURIだよね。

他のイベントではですね、これはTVで見たのですが、
America's Cupというヨットレースがとてもおもしろかった。
二本足のヨットが湾内でレースするわけですが、
ブイを回る時に、こんなふうに
片足あげてヘアピン切るんです。
車でも無理じゃね?ってぐらいのヘアピン切ります。

そして、レース的に抜きどころはここしかないので、
追いかけてる方がインに割り込もうとして、
どーんとぶつかって、クルーが海に放り出されたり、
ヨットが転覆したりします。

おーざんねん!
ヨットレースといっても、もはや格闘技。
なかなかおもしろかった。

あと、ゲイタウンのフェスティバルに行きましたけど、
ナンパはされませんでした。
きっとうるまはゲイ受けしないタイプなんでしょう。
残念です。

例の文化庁のアレで、サンフランシスコに来ています。
ここに住み始めて一ヶ月が経ちまして、
やっと生活らしくなってきた感じです。

皆さんはサンフランシスコのこと、どのぐらい知ってます?
というわけで、基本情報の巻です。

まず位置を確認しましょう。

まず、アメリカ合衆国がこのようにありますわな。
California_in_United_States.svg.png

その一番左、西ともいいますが、
そこにカリフォルニア州があります。
大きくしてみるとこんな感じですが、
oki04.jpg

その真ん中よりちょい上に、サンフランシスコはあります。

間違ってる人が多いのですが、
サンフランシスコはロサンジェルスより南ではありません。
北です。

サンフランシスコ市は、太平洋に突き出た半島で、
東西に7マイルx南北に7マイルの大きさ、
つまり、だいたい10km四方の狭い地域です。
おかげで、どこへ行くのも車で15分以内で行かれます。
sfmap3.png

ただしこれは自家用車の場合。
バスだと路線がたくさんはないし、
乗り継ぎですごく時間がかかります。
そして運転が考えられないほど乱暴なので、
背骨が折れそうになります。

地図を見れば分かる通り、
京都や大阪みたいに、道路は碁盤の目になっているのですが、
そもそも起伏がとても激しい場所なのに、
無理矢理碁盤の目に道を引いちゃったもんだから、
こんな急坂があちこちにできてしまいました。
slope1.png

まるでジェットコースター。
てっぺんでは対向車の底が見えます。

中でも有名なのはここですね。
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車で走ってみましたが、あほくさくて笑ってしまいました。
そして、このあほくさい道を見に、
世界中から観光客が集まって来て、
あほっぽい顔で道路を見てますので、
我々もすっかりあほになれます。

どこの町もいろんな面があるものですが、
サンフランシスコの場合、それが狭い地域に詰まってるので、
ほんの1ブロック行っただけで、突然雰囲気が変わります。

おしゃれな地区がとつぜん下町になったり、
高級住宅街が貧民街になったり、
まるでシムシティで失敗した町みたいです。

下町=ダウンタウンには浮浪者がたくさんいます。
人口の2%がホームレスなんだそうです。
彼らはスーパーで盗んできたカートに家財道具を乗せて、
ガラガラとあてどなく歩いてます。

ブツブツ言いながら道に出てくるもんだから、
運転してると危なくてしょうがないです。
たぶん轢かれたいんだと思います。
保険でしばらくは楽ができるから。

サンフランシスコというところは、
どうも風変わりな人が多いみたいで、
ここが発祥のものが非常に多いです。

まず有名なのはヒッピー文化。
サイケデリックやドラッグ、ゲットーなど、
70年代のフリーライフはサンフランシスコ発。

それから、ゲイカルチャーがサンフランシスコ発です。
おいらはゲイを見抜く「ホモレーダー」を装備している
のですが、サンフランシスコでは振り切れっぱなし。
なんでも、人口の20%がゲイなんだそうです。
ゲイさんはカストロという地区にたくさん貯まっています。

流行り物といえば、今はITですが、
サンフランシスコからサンノゼは、
いわゆるシリコンバレーってやつで、
AppleもGoogleもFacebookもTwitterもDropboxも、
ついでにPixerも、みんなここらへんにあります。

おかげで世界中から優秀な人たちが集まって来て、
はっきり言って景気がいい。仕事がある。
当然ながら物価が高い。
買い物に行くと、毎日ひえ〜っ、たけぇ〜、と
悲鳴を上げてます。

が、1ヶ月が経ち、安くてイキのいいスーパーを見つけたり、
毎週開催されるテント市「ファーマーズマーケット」を
利用するなどして、だいぶ頭がよくなってまいりましたとさ。

ま、そんなところです。
また追々。