サンフランシスコのうるまです。
本日は、こちらの家事情です。

今住んでいるところは、日本から契約した賃貸で非常に高いのですが、こちらでお世話になってるご夫婦の隣だったので決めました。習慣の違う国で新生活を始めるにはアドバイザーが近くに居た方がよかろうということで。

ここのアパートは日本にはあまりない「家具付き」物件です。

ベッドからTV、ソファまで、なんでも揃ってる。ここの物件は食器やトイレットペーパーまで用意されていました。おかげで引越はトランクひとつでOK。しかも隣にアドバイザーがいる。初期にはたいへんありがたい物件でした。

ま、そのように大変便利ではあるのですが、いかんせん高い。目ん玉飛び出て茶碗で水浴びして帰ってこない。なので最初から3ヶ月しか契約せず、こっちへ来てから新しく住むところを絶賛探しておりました。

サンフランシスコでは「不動産屋」というものが、ほとんど見当たりません。ではどうするかというと、ネットで検索です。賃貸情報を集めたサイトがいくつかあって、そこで条件を入力して探すわけです。賃貸情報を出してるのはほとんどが大家さん自身で、たまに仲介業者のこともあるぐらいです。つまりこちらでは、不動産といえども個人取引が主なのです。

物件の種類は、Studio(日本でいうワンルームか1DK=独身向け)、1Bed Room(1LDK=夫婦のみ家庭向け)、2〜5 Bed Room(2〜5LDK=子供の数に応じたファミリー向け)という感じで、これに場所や建物の価値をかけて値段が決まります。

ここを見ればわかりますが、

▲不動産検索サイト「Zillow」

サンフランシスコの家賃は東京より高いです。市街地が狭いうえに、古い建物を残さなくてはいけないという市のルールがあるので、居住空間そのものがレアなのです。

サイトに載ってる物件の情報なんですが、間取り図というものはほとんどありません。㎡などの広さも書いてないことが多い。とにかく内見しなくちゃ何もわからんのです。なので、気に入ったらすぐにコンタクトを取って「内見したい」と伝えます。ぐずぐずしてるとあっという間に掲載がなくなる(=誰かが入居する)。完全に売り手市場なのです。

んで、気をつけなければいけないのは、詐欺。

いやに広くて、いやに新しくて、いやに安く、しかも長く住めば家賃をディスカウントするよ、なんていう都合のいい物件は、たいてい詐欺です。問い合わせると電話がかかってきますが、これがたいてい訛ってる。たぶん外国の人。サンフランシスコにはいない。

この訛った人は「先のヒトがまだ住んでいるアルから、ひと月先まで内見はでけへんよ」と言う。「ダガ、この物件は大変人気がアルーよ。アナタ気に入ったなら敷金を払わなければならないダ。交渉は敷金を払った順ダ。今なら君が一番ダァー」と言うのです。

最初は詐欺とは知らず、「内見なしで見知らぬあなたにお金など払えないのダァー」とマジメに答えていたのですが、少し学習してからは、最初のコンタクトで詐欺だと見抜いて無視するようになり、さらに鍛えられていくと、オンラインの物件情報を見ただけで、これは詐欺、と直感でわかるようになりました。

そしてうるま家は新しい物件を見つけ、現在、段階的に引越中なのですが、話が長え〜ので、次回につづくダァー。

こんにちは。サンフランシスコのうるまです。

さっき電話がかかってきたので「ハロー」と元気よく出たら、
「オラ!」といわれ、なんでいきなりおいらは怒られてるんだ?
こっそりオナラしたのがばれたか?と思ったら、
スペイン語の「ハロー」の「オラ」だと気づき、
間違い電話だなと思って、「誰と話したいの?」と聞いたら
「ロドリゲス」と言うので、
いいフリ飛ばして来るじゃねえかとほくそ笑みながら、
ムーチョとかコモエスタとかナチョスとか返そうとしたら、
「あら間違いね」と言って、切られました。

おれの心の髭野郎をどうしてくれるのか。

そんなこととはまったく関係なく、
本日はこちらの車事情をお話しします。

サンフランシスコでは、主な移動手段は車です。
ほぼ全家庭に車があり、誰でも、どこへ行くのも車。
日本では激走ペーパードライバーだったでるびでさえ、
こちらでは運転しています。

そしてみなさん、運転はかなり乱暴。
街が碁盤の目になっていて、直線ばっかりなもんだから、
みんな飛ばしまくりです。

ちょっとでもモタつこうものなら、
すぐクラクションを鳴らされます。
たぶん、ほらほら、ぐらいの軽い気持ちで
プッと鳴らしてるんですが、
クラクション控えめな日本から来たおいらは、
「うっせえ!タコ!」と車内で怒鳴り、
横並びしたときに相手を睨みつけたりしてしまい、
よくボテ志にたしなめられるのです。

だいたいの交差点には、自動車用と歩行者用の信号があり、
歩行者用の信号には、赤になるまでのカウントがついています。
カウントは10からだったり20からだったり、まちまちですが、
数字が減って0になると、待て!の手だけが残り、赤になる。

まず歩行者用の信号が赤になる。
それと同時に隣の自動車用信号が黄色になり、
やがて赤になります。

それから対向の信号が青になるわけですが、
日本だと、こちらが赤になったあと、
一呼吸あって対向が青になりますが、
こちらでは、こっちが赤になると同時に
あっちが青になります。
一呼吸がない。

これは慣れないと危ないです。
日本では、みんな黄色で突っ込んでいきますよね。
それやったら、こっちでは死にます。
だって、黄→赤になったとたんに横から車が出てくるから。

それから、左折が怖い。
ハンドルが逆なので、日本で言うと右折する感覚ですが、
交差点に進入し、真ん中あたりで一旦停止しますよね。
そして信号が黄→赤になり、反対車線が止まったら
すーっと進行すると、もう対向の車が動き始めてるのです。
もう慣れましたけど、最初はちょっと怖かったです。

そしてすごいのは、「赤でも右折はOK」というルール。
ハンドルが逆なので、日本でいう左折の感覚ですが、
対向車がいなくて、歩行者もいなくて、安全だと思ったら、
目の前の信号が赤でも、曲がって良し。

そんなのアリ?

と思いましたけど、これも慣れました。
曲がらないでじっとしてると、後ろの車から「ほら行け!」と
いわんばかりにプッといわれるしね。

こうして書いてみると、サンフランシスコの人ってのは、
東京人よりもせっかちかもしれないですね。
アメリカのよその街はどうなんでしょうね。