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ものを作るということ

10年ほど前、岩井俊雄という男と一緒に
「びっくりマウス」というソフトを作りました。
プレステ2向けのお絵かきソフトで、
宣伝費をいっぱい使ったわりに
大して売れなくてごめんなさい。SCEさん。

さて、それから数年経って、
今度は「Mr. Calpaccio」というアニメ作品を作りまして、
その完成披露上映会を、某映画館でやったわけです。

たくさんお客さんに来ていただいて、
たいへん盛り上がったわけですけれども、
映画館の外でご挨拶なんぞをしておりましたら、
「うるまでるびさんに、ぜひお礼が言いたい」と
おっしゃる男性が現れました。

そして、「実はうちの息子が、当時小学生だったのですが、
自閉症になってしまいまして...。
ところが『びっくりマウス』をやり始めたら、
笑顔を取り戻すようになって、今は普通に中学に通ってます。
本当にありがとうございました。」

と、ちょっと目に涙を浮かべながらおっしゃるのです。

実は「かじり虫」にも「スミ子」にも似たような話はあって、
いい玉を投げとくと、忘れた頃にホームランが帰ってくるなあ...と、
つくづく思うわけです。

いやあ、ものづくりができてよかった。


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