モダン農業

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2009-12-17

オム、就農の相談にのる

このところの不景気で、にわかに注目を浴びた「就農」って言葉をご存知ですか? 
これまで農業をやっていなかった人が、新たに農業に携わることです。

テレビなどでは農業は人手が不足しているといっていますし、市町村が町おこしの一環として、就農する人を募集していたりするので、そういう道もあるかな、と考える人も多いのだと思います。私も何回か、そういう相談を受けたりもしました。

ただ、これにはちょっとした落とし穴がある、と思っています。

まず、いきなり農業を始めるのは、ちょっと無謀です(笑)。プログラムの知識も経験もないのに、いきなりプログラマとして独立しました!という人がいないのと同じです。そんな人がいたら、それはそれで面白いですけど(笑)、それで食っていくのはまず無理。

じゃあ「人手不足」と言われている農家に雇ってもらって、知識がついたところで独立という方法はどう?と聞かれたこともあります。

「人手不足」にもいろいろなニュアンスがあります。確かに農業をしている人の総人数は減っているかもしれませんが、農家が常に人手を求めているかというと、そうでもない。収穫時など特定の時期のみに人手が不足している状態だと私は思っています。

また、人手が不足しているからといって、人を受け入れ可能な農家がそんなに多いとも思いません。

なぜかというと、人を雇った場合、受け入れ側では、毎日作業してもらう内容を用意しておく必要があります。けれど、天候に左右されて作業内容や作業量が変わったりしますし、収穫量によっては毎日作業があるとは限らないのです。

極端な話、本格的に人を雇うなら、農家(社長?)が農場の利用・作物の栽培計画を行い、従業員さんにその計画をもとに作業をしてもらうといった「普通の企業」のようなやり方をする必要があるかと思うのです。これができる農家は少ないです。

あと、これをいってしまうと身もフタもないかもしれないんですが、やっぱり向き不向きはあります(笑)。

私が就農にむいてそうだと思うのは、小さい頃、親の農作業や家庭菜園の作業を見ていて、経験でどんな手伝いをしたらいいとか、ここは判断を仰ぐべき、ここは自分の判断でやっていい、という区別が付く人。

ちょっと体験させてほしいということで、知人がきたこともありましたが、現場でいちいち「これはこうやっていい?」「これは大丈夫?」と聞かれ通しで、ちょっと困りました。

もしそんな経験はないよ、という方は、どんな時期に、どんなものが旬なのかくらいは知っておくとよいかと思います。

......と厳しいことを書きましたが、困ったことに、就農の相談が増えている(笑)。

それはそれで、農業業界的(そんな業界があるのか!)にはいいことなんだと思います。できれば、なんとかしたいんです。今、ちょっとぼんやり考えていることを書いてみます。

農家は忙しさに差があり、短期のアルバイトを雇ったり、従業員を長期雇用するのが難しいので、地域の農家が共同で従業員やアルバイトを雇い、各農家からの要望に応じて人を割り当てる農業専門の人材派遣みたいなものができないかと思っています。可能なら経験をつみたい農業高校の生徒さんも巻き込めないものかと。

プログラマ業界だと、ハローワークのような公的職業紹介所と企業が協力し、プログラム経験のない若い人を受け入れて、自社で実際の仕事を手伝わせながら訓練し、そのまま就職させるというような試みもあるようです。

それともうひとつ、将来独立を考えている人を育てて、休耕地を貸し出すような仕組みを作れないかを考えています。畑や田んぼはいったん荒れてしまうと、作物が作れるように戻すまでに時間がかかるので、休耕地を使ってもらうことは、農家にとってもメリットがあることなんです。

もしこのブログを読んで、ひらめいちゃった方。どうぞ、このアイデアを盗んで、実現してください!もしかすると、案外いいセンいくかもしれません(かな?)。